明治二十五年八月二十九日
中村初治郎妻いし三十四才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、身上一条理を尋ねる処、さあいかなるもなろまい。いかなるも行こまい。どれだけの理聞けど、判然速やか分かろまい。身上の処、分かろうまい/\。何も分からんやないで。よう聞き分け。身上事情は余程大層なれど、一寸事情理がある。早く改め/\。これまで思う。不足取り直し、事情聞き分け。幾度諭し、幾度さしづ、皆同じ事。一つ諭し置こう。たすけ一条、又可愛一条から、これ聞き分け。身上不足なる処、たゞ不足ばかりだけ思う。これ思う処取り直し、いんねん諭して、いんねん分かり難ない。これ聞き分けて、これでこそ成程と改め替えて、一つ事情いんねん聞き分けて真に改めば、前生いんねんのさんげいという。だん/\分からねば、いつ/\まで分からん。世上のいんねん聞き分け。世上にどういう事も聞けば、有る無き理やあろまい。又、可愛一条理を聞き分けば、たすけ一条分かる。又日々と分かる。一時案じる事要らんなれど、取りよう間違わんよう、事情早くに諭してくれるよう。

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