明治二十六年十二月二十三日
諸井政一身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\これまでにだん/\事情諭したる。諭したる事情、これ一寸心に治まりたるやろう/\。治まりたる事情よく聞き直し、取り直し、どういう事も聞き分け。内々という、国という、所という、万事どうしてこうしてと思うまい。なれど、あちら変わりこちら変わり、これ日々堪えられんと言う。又一つめん/\こうと言う。身の障りどういう事と思う。よう聞き分け。所と言うて所に生まれ/\、国を隔て、こゝらどういうもの、それはいんねんと言う。いんねん聞き分け。まあどうでもこうでも珍しい。これまで聞いた事あろまい。なれど遠く所より、親里という処聞き分け。今年もどうであろう、先もどうであろう。いんねんの為す事聞き分け。長い短い、いんねん為す事聞き分け。これは第一身上案じる事要らん。案じる事は要らんで。