明治二十六年十二月十六日夜十二時
刻限

さあ/\一寸出掛けて話し掛けたで。どういう話し掛けるなら、さあ/\ようこれまでの処、よく/\/\思やんしてくれねば分からん。何も思やんしてどれだけ苦を病んでくれと言うやない。濁りた話も、一寸澄んだ話はこれまで余儀無く、どんな遠い所からでも、どんな運び所も、恐ろしい所も、何でも出て来んにゃならん。これまで信者より深き心を持って出て来る。この道艱難苦労の道も通りたやろう。通りたならこそ、この道が出て来たのや。澄んだ事出来て来るは神さんの守護や、神の守護やと言う。通った中に道ある。真の心以て出来て来る。皆大抵やない。山坂をも道を付けたら楽々の道も運ばれるやろう。をやが道を付け、だん/\付け掛け、一人やしろに貰い受けて、始め掛けた道の割方してみた処が、人数足らいであちらも掛かり、こちらも一寸掛かった。あれはどうなろうと、いつになったらと言う。折角どうもならん/\。百十五才まで寿命定めた。なれど、どうもならん/\から、年限を縮めて治まった。たゞあの人は結構やと言うだけでは分からん。道の理分からねばならん。年行てある。何であのような理であろう。今の者はあの人がどういう者と思うが、澄んだ中の濁り、晴天の中でも曇りする事ある。道があったならこそ随いて来た。世界濁りの中頼り、あちら何も頼り無きよう、一寸入り込み仕事場と言うて掛かりたなれど、とんとどうもならん。あちらもしさがし、こちらもしさがし、仕事場ではあちらへ持って行き、こちらへ持って行き、どうもならん。席と言う一あっての二、何程賢うても、晴天の中でも、日々の雨もあれば、旬々の理を聞いてくれ。聞き分けねば一時道とは言わん。これだけ話し掛けたら、どういう者も聞かさにゃならん。これまでの話何でもと思えども、今まで遅れた。いかなる道も分かり来る。尋ねばさしづを以て、これまで世界造りたと言う。言うも無理やない、頼むも無理やない。この三つの理を改めて聞かねばならん、と、さしづして置こう。よく聞き分けてくれるよう。

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