明治二十六年十月十三日
中山会長御身上の願

さあ/\尋ねる処/\、又時々の事情を以て尋ねにゃならん。身上から余儀無く尋ねる。尋ねば余儀無くさしづ。心得のため一時の処、どんな事出来て来る。出来る出来る。よう聞き分け。元々一つ治め掛けたる理であるから、治めにゃならん。見てどうと思うなれど、急く事は要らん。よく聞き取って成程と治め。これまで長らくの処の道すがら、夜が明けたような道であろ。事情聞き取らねば分からん。例えば物という理は種とも言う。種が理とも言う。一粒の種が幾万の理に成るとも分からん。今一時の処、どういうものと更々持たず、年限の事情と思い運ぶよう。又一つ、日々働いて居る。何でも無いと思う事は要らん。どうしようと思うても、十分に成りて来るが神の差配という。これからだん/\盛んの理を見せる。心に理を拵え、あゝしてはなあ、と身の不足。何にも無くば何にも言う事要らん。有る無きこれまでの事情と比べてくれにゃ分からん。身上は案じる事は要らん。これだけ諭して置く。

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