明治二十六年四月十五日
寺田半兵衞娘小近十八才肩より上に腫物出来上唇腫れ上がりしに付願、又外方より縁談の事申し来たるに付併せて願
さあ/\尋ねる事情/\、身の処いかなると思う/\。大抵皆分かりある。どんな事も分かりある。成程定めて一日の日という。とんと事情という/\。思わく一つ事情とはいかなると思う。諭したる処というという理諭したる。ほのかの理諭したる。あちら変わりこちら変わり何故と思う。こうと思う処、一つ思わく運ばん/\。いかなると思う処、他に一ついずれ/\理治めにゃなろうまい。後々話やあろうまい。事情は幾重ある。よう聞き分け。急ぐ事要らん。旬がある。こうと言えばこう、定まるであろう。よう聞き分け。案じる事要らん、身に一つ案じる事要らん。
縁談の事願
さあ/\尋ねる処、又一つ一寸尋ね掛けば事情諭そ。半端と思う、心得んと思う。心得ん/\。皆互い治まり合い、一つ怪しと思う。年限運べば互い/\運び合いの理の深き理、これ聞き分けてくれるよう。さあ/\尋ねる処、又一つ一寸尋ね掛けば事情諭そ。半端と思う、心得んと思う。心得ん/\。皆互い治まり合い、一つ怪しと思う。年限運べば互い/\運び合いの理の深き理、これ聞き分けてくれるよう。