明治二十六年二月十三日
増田甚七腫物の願

さあ/\尋ねる事情/\、事情はこれ尋ねる。身の処にて一寸不足なりて、事情いかなる事、大抵分かるであろう。これまで何度替わり/\諭したる。今一時こうと思う処、こうせにゃならん、どうせにゃならん、と心に治まりてありてどうも治まろまい。身上事情ありて又候心で思う。よう聞き分け。難しいようなもの、難しい中であろ。内々よう聞き分けにゃ分かり難ない。これまで何度諭したる。又他に諭すであろ。生まれ更わり同じ理/\、更わりの更わり又更わり事情という。思うよう行かん、行かんがこれ事情。これ聞き分けにゃならん。一時の処は大抵な道、難しい道、通りてやれ/\と思えば又内々これ思う。思うは理やなれど、取り替え。よう聞き分けにゃならん。いう/\まで同じ理なら、何も思う事要らん、案じる事要らん。一つ理変われば案じる。案じるは理。よう聞き分け。深き案じの中に、日の成る日と成らん日と立て兼ねる日と、一時の処さぁぱりと成らん。一寸出掛けの処、よう聞き分けば分からんやない。いつ/\まで一つの理では楽しみ無い。一年一日一年百年も同じ理諭そ。さあ身上不足ありては楽しみ無い。これ聞き分け。一つは成らん中通り来たる。これまでいんねん、これから先いんねん。これ聞き分け。案じる事要らん。案じの理から案じる事要らんと更に諭せん。これしっかり聞き分けてくれるよう。

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