明治二十六年二月六日朝
事情願

さあ/\よう事情/\、これまでの事情にさあ/\分からん/\。どんならん。分からんからこういう日が出て来る。幾日経てども竦んで居る。今日は起きられようか、明日は起きられようか。顔が懐しなったらどうするぞ。ワハヽヽヽヽ、さあさあ皆んな勝手ばかり言うて放って居ってはどんならん。放って置くからこうなる。未だ/\何でも彼でも働かさにゃならん。これまでの処、だん/\日を送り、どんならん事情から日延べもし、どうなりこうなりこれまでの処、ワハヽヽヽヽヽヽ、これまでだん/\さしづ/\で日々の処、危ない処も怖わい処も知らし、こうなる道も知らし、さしづ順序、危なき道を通りたか、よう思やんすれば分かるやろ。ただ一言のさしづ柔らかなもの、さしづに間違いはあろまい。心真実の理を見分けるなら、間違うた理はあろまい。これだけ聞き分けて置け。
同日、前事情に付会長はじめ役員一同本席の御機嫌伺いに出でし際の刻限
さあ/\早いと思えば早う成る、遅いと思えば遅く成る。難しいと言えば難しいようなもの、なれどよう思やんすれば難しいやない。思うように成る事が暇がいるというは、よう聞き分け。皆心運ぶなら、成らん事は無い。始め掛けが是非無く/\身をかくれた。なれど日々入り込んで居る。入り込んで居るは承知の事でもあろ。入り込んで始めたる事に、間違うた事は無い。人間の心なら二つに一つは間違う事はあろ。入り込んで居るならこそ、間違うた事は無い。早く仕上げてくれ。思うようにならん。間違いの事情もあろ。万事立て合うてある。立て合うた事も追々治めて、又入り込んで居る処はどうでもこうでも、どうしたとてこうしたとて、話し掛けたら、せにゃならん。差し上げて了うと言うた初めの理を聞き分け。一つの道、一つの理、一つ心、これ三つ一つ欠けてもならん。どう成っても案じる事は要らん。日々盛大の道を見れば、皆頼もしやろ。手を措いて思やん。折角の道、三里戻れば今度三里行けば十年も掛かる事、ものというは一時に成れば快いもの、無理々々の理を集めてすればいろ/\の理が出る。勇む/\と口で勇んだ処が、日々どうよこうよこれが難しい。これをよう聞き分けてくれ。元々より始め掛けたる話、成る成らん、見る見られんもあろうまい。建家遠い所見るやない。あちらへ行けば草だらけ、それから踏み込み、だん/\始め掛けた道/\。怖わい/\頼りさえせにゃよいと逃げて了い、何事も真にする者無かった。一人の主というは、神の言う事用いらず、今年も商いや、相場や、言い/\皆無くして了うた。よう聞き分け。何も無い処よりそれ/\だん/\道を付けて来た。道を付けて来たは神の利やくとも言う。神の働きとも言う。それよりだん/\上り/\あちらへ入り込み、こちらへ押し合い、分からん/\、だん/\送りて来た。もう一段という処どうもならん。余儀無くかくれた。二年三年後の話、皆前後は知ってあろ。約まる処はさっぱりの処より始め掛け。何も知らん者寄せて、今の処は堅い道具にも成りてある。どんな者でも仕込めば道具に成る。仕込みようが悪ければ中程からでも疵に成る。年限々々、これまで存命の間経ち来たと言う。一里四方宿屋もせにゃならんと言う。一里四方も未だ狭いなあ、とも言うてある。印出し、これは何処の国やなあと言うて置いた。いつの事なあと思て居たやろ。これは先の老母さんの言われた事や。今は席と言う。席の言う事入り込んでの話、跨りはあろまい。皆治まる、集まる。何処へ出るにも案ぜ無く心置き無う出て行けと言うて、間違えば不足言うがよい。危ないようなものなれど、心までに皆治めさす。何も無い草生えの中から始まった事や。事が大き成れば、大き心さえ持てば何ぼでも大き成る。納してある道具もあり、使わにゃならん道具もある。だん/\道を慕うて出て来る。又あたゑを渡す。この一人より話を聞いて理を。世界どんな事出来て来るやら分からん。合印をして組んである如くやで。最初裏は鍛冶屋表大工という。これは何の事やら。不思議な事やと言う。知らず/\通り来たもの。それ/\心さえ治まればあたゑという。日々あたゑさえあれば楽しみ。一寸には難しいようなもの。誰がするともなく、目にも見えず、言葉一つの理、仇に一つの理は無い。よう聞き分けてくれ。さあ/\早いと思えば早う成る、遅いと思えば遅く成る。難しいと言えば難しいようなもの、なれどよう思やんすれば難しいやない。思うように成る事が暇がいるというは、よう聞き分け。皆心運ぶなら、成らん事は無い。始め掛けが是非無く/\身をかくれた。なれど日々入り込んで居る。入り込んで居るは承知の事でもあろ。入り込んで始めたる事に、間違うた事は無い。人間の心なら二つに一つは間違う事はあろ。入り込んで居るならこそ、間違うた事は無い。早く仕上げてくれ。思うようにならん。間違いの事情もあろ。万事立て合うてある。立て合うた事も追々治めて、又入り込んで居る処はどうでもこうでも、どうしたとてこうしたとて、話し掛けたら、せにゃならん。差し上げて了うと言うた初めの理を聞き分け。一つの道、一つの理、一つ心、これ三つ一つ欠けてもならん。どう成っても案じる事は要らん。日々盛大の道を見れば、皆頼もしやろ。手を措いて思やん。折角の道、三里戻れば今度三里行けば十年も掛かる事、ものというは一時に成れば快いもの、無理々々の理を集めてすればいろ/\の理が出る。勇む/\と口で勇んだ処が、日々どうよこうよこれが難しい。これをよう聞き分けてくれ。元々より始め掛けたる話、成る成らん、見る見られんもあろうまい。建家遠い所見るやない。あちらへ行けば草だらけ、それから踏み込み、だん/\始め掛けた道/\。怖わい/\頼りさえせにゃよいと逃げて了い、何事も真にする者無かった。一人の主というは、神の言う事用いらず、今年も商いや、相場や、言い/\皆無くして了うた。よう聞き分け。何も無い処よりそれ/\だん/\道を付けて来た。道を付けて来たは神の利やくとも言う。神の働きとも言う。それよりだん/\上り/\あちらへ入り込み、こちらへ押し合い、分からん/\、だん/\送りて来た。もう一段という処どうもならん。余儀無くかくれた。二年三年後の話、皆前後は知ってあろ。約まる処はさっぱりの処より始め掛け。何も知らん者寄せて、今の処は堅い道具にも成りてある。どんな者でも仕込めば道具に成る。仕込みようが悪ければ中程からでも疵に成る。年限々々、これまで存命の間経ち来たと言う。一里四方宿屋もせにゃならんと言う。一里四方も未だ狭いなあ、とも言うてある。印出し、これは何処の国やなあと言うて置いた。いつの事なあと思て居たやろ。これは先の老母さんの言われた事や。今は席と言う。席の言う事入り込んでの話、跨りはあろまい。皆治まる、集まる。何処へ出るにも案ぜ無く心置き無う出て行けと言うて、間違えば不足言うがよい。危ないようなものなれど、心までに皆治めさす。何も無い草生えの中から始まった事や。事が大き成れば、大き心さえ持てば何ぼでも大き成る。納してある道具もあり、使わにゃならん道具もある。だん/\道を慕うて出て来る。又あたゑを渡す。この一人より話を聞いて理を。世界どんな事出来て来るやら分からん。合印をして組んである如くやで。最初裏は鍛冶屋表大工という。これは何の事やら。不思議な事やと言う。知らず/\通り来たもの。それ/\心さえ治まればあたゑという。日々あたゑさえあれば楽しみ。一寸には難しいようなもの。誰がするともなく、目にも見えず、言葉一つの理、仇に一つの理は無い。よう聞き分けてくれ。
暫くして
さあ/\話日々の処、急がしいてどうもならん。急がしいも事情、事情に一つの治め。何ぼ事情運んでも、あちら二十人、こちら三十人五十人、たゞ一つの事情、だん/\遅れる/\。こう遅ればいつの事や知らん、どうもならん。余儀無き事を思い出し、だん/\の理も一つ忘れ、二つ忘れ、折角遠く所運ぶ、一日遅れば二十日、一年も遅れる。日々運ぶ。一席三名と始め掛け。それでは片付かんと言う。まあまあ捏ねて置くようなもの、捏ねて居っては乾かしてあるようなもの。上は乾かずして色変わる。又一席未だどんならん。又特別一つの事情を運ばにゃならんから、何でもと思て片付けた。なれどあちらへ何人、こちらへ何百人、未だ/\の道、一名の席が休んで居る処では、よう/\運べども、未だ/\行かん。たゞ一つの席、明日日から三名、さあ三名と言えば詰まらんと思うやろ。三名は定席、それから特別。未だ特別で行かん日は、席に言えば、何名とも言わんから、済んであるだけ運んで了う。明日日から運ばすで。さあ/\話日々の処、急がしいてどうもならん。急がしいも事情、事情に一つの治め。何ぼ事情運んでも、あちら二十人、こちら三十人五十人、たゞ一つの事情、だん/\遅れる/\。こう遅ればいつの事や知らん、どうもならん。余儀無き事を思い出し、だん/\の理も一つ忘れ、二つ忘れ、折角遠く所運ぶ、一日遅れば二十日、一年も遅れる。日々運ぶ。一席三名と始め掛け。それでは片付かんと言う。まあまあ捏ねて置くようなもの、捏ねて居っては乾かしてあるようなもの。上は乾かずして色変わる。又一席未だどんならん。又特別一つの事情を運ばにゃならんから、何でもと思て片付けた。なれどあちらへ何人、こちらへ何百人、未だ/\の道、一名の席が休んで居る処では、よう/\運べども、未だ/\行かん。たゞ一つの席、明日日から三名、さあ三名と言えば詰まらんと思うやろ。三名は定席、それから特別。未だ特別で行かん日は、席に言えば、何名とも言わんから、済んであるだけ運んで了う。明日日から運ばすで。

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