明治二十五年十月二十七日
岡本久太郎外一名阿波国へ派出の儀願

さあ/\事情尋ねる/\。さあ所々にいつ何時事情諭し出る処、皆それ/\理を以て話し掛ける。遠く所という、遠く所から遠く事情以て又始め掛ける。これ一つ無くばならんで。一時遠く事情、皆それ/\の理がある。それ/\の理があるから、出れば皆心に理を持って出やにゃならんで。国々の中に幾重の道もある。幾重の事もある。それ/\一つ幾重の理の中に、めん/\それ/\運ぶ。皆同じ道と言う。これ一つ心まで諭し置く。どういう諭しならと言うなら、同じ諭し。それよい/\とあればどうである。同じ/\道ともいう、同じ道に違う道はあるまい。銘々は銘銘だけの道を道を通り、皆同じ道を通り、尋ねる道もあろ。その時綺麗な理を以て諭せば難しい事は一つも無い。同じ所に二つある。二筋あれば三筋もある。あちらの道あろ。めん/\の道、めん/\の道から人の道ある。この道よう聞き分け。心次第諭せど、めん/\の道心得思やんしてみて、鮮やか西から弘まる、東から弘まる、南から弘まる、北から弘まる。同じ道に二筋三筋、めん/\は西から弘まり向こは東から廻り、他に道なれ、道聞き分け。めん/\からどう、西からどう、人の道向この道、向この心向この心、めん/\はめん/\。世界伝え道は、それから繋ぐ出る処は、勇んで通れるがよい。何時なりと勇んで出るがよい。さあ/\許し置くによって/\。

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