明治二十五年七月十一日
天満益右衞門二十一才この度肥前の国へ道のため弘めに行くに付願(派出員)

さあ/\尋ねる処々、さあ/\追々に皆心浮ぶであろう。一つには道のためなら一つ運んでみようと言う。遠く事情出る処、一寸に出で難くい理であろう。出るには又世界という諭すには、十分の事情諭すまで。たゞ一つ諭す。長い諭は要らん。万事思案して諭さんならん。又所には馴染み掛かりと言うであろうまい。そこで、どういう事やら分からんと、道のためなら幾々までやらにゃならぬという理含むなら、いつなりと。行くには又、付き添う理あろう。どんな所でもおめ恐れはあろうまい。事情、心定まるなら、いつにても許し置こう。

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