明治二十五年十一月十九日(陰暦十月一日)
前川菊太郎結婚の盃の際御話
この度は待ち兼ねた/\。長らく/\。一寸筆々。さあ/\やれ/\、待ち兼ねて待ち兼ねてもう待って/\これまで重々。山々古き事これまで聞いて居れど、後々見て一つ日この処、よもや/\の道は分からん。どう成るもいんねん以て引き寄せる。年が何年経とうが、日が遅れようが、話通り伝えた通り見せにゃならん。結ばにゃならん。皆結び一つ/\心を寄せて改めば、一つは理を積む、理を集める。行く/\長く楽しみ。楽しむよう/\一つ始まり、二つ始まり、又一つ後暫く長い間じゃ。道を見せて急ぐ心、これから急く心、今までよう/\やれ/\ウヽヽヽヽ。