明治二十五年十月二十七日
増野正兵衞咳出るに付願

さあ/\身上に掛かる/\、何故身上に掛かる。理であろう。日々思う/\、日々大変。一名一つ理という。身が不足なる一つ尋ねる。身上案じる事要らん。一つ事情話し又一時事情、又事情治まり明らか事情、めん/\これまで思えば一時どうであろう、どういう事で掛かる。心に曇り無く、身に曇り有ろう。案じる理はあろうまい。一時一つ、一つと言うて一つのもの/\、これめん/\の心得、日々思う。そこでよう聞き分け。どうで、どんな話聞くであろう、見るであろう。なれど尽すだけは皆受け取りて居る。事情重なりてあろう/\。事情は急く事要らん。急えてはいかん。心あちらへ運び、こちらへ運び、急えたて行く事やない。古きたゞ一つ旬という、移りて来にゃならん。今という、旬という来れば掛かり、掛かり掛けたらそれ/\からそれ/\治まりて来る。秋も来れば冬も来る。何ぼ人が来れど人が足らん。これ思案。その中に目張りという。あちらの目張り、こちらの目張り、たんのう皆与えてある。又一つどういう者が入り込むとも分からん。これ心得。行て来うか、見て来うか、第一の理である。どういうもの。あちらも固め、こちらも固め。多くの中どうも分からん。日の暮れという、朝という。行きたい中そこでうっかりして居られん。夢に譬えて話しよう。移れば互い話あろう/\。互いの心それそれの心寄せて置かんならん。剣の中もあれば、水の中、火の中もある。その中常の心一つで遁れる。めん/\尋ねる処案じて要らん、案じてはならん。それ/\に聞かし話してくれるよう。

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