明治二十五年十月二十六日
増田亀次郎右の脇腹に息がかまうに付願
さあ/\身上一条理を尋ねる。どういう事であろ、何が間違ってあろ、何が間違うてあろうと、こういう事になる。どういう事で身がいずむ。一つ諭してやる。諭してやるが、聞いた理は心の真底へ治めにゃならん。善き事は嵌まる、悪き事は嵌まらん。一つどうという処、追い延べはどんな事諭したるとも治まらん。何が治まる事出けん、身上不足ありて治める事出けん。身上不足なりたる処、案じる事要らん。案じれば案じの切りが無い。又候はめん/\思い掛けると切りが無い。これまでどんな事も見て通り、聞いて通り、あれだけ尽すのになあ/\、これらの事情大変事情、可愛憎い、道について尽して何たるとすっきり持たず、一時の理というは、定まりたる処、一つ取りようでたんのう。よう聞き分けて、ほんになあと真の心にたんのう遂げる/\。真の改めた処たんのう受け取る。めん/\こうしてした処がなあと、めん/\治まりありて治まらん。仕切りた処要らん。一日経ちたらこう、二日経ちたらこう、万事心配る事要らん。これ一日は生涯と諭し置こう。しいかり聞き分けて、万事の処治めてくれるよう。