明治二十五年十月四日
河原町部内宇田講社事務取扱所水口へ移転致し度きに付願
さあ/\尋ねる/\、尋ねる事情、一時一つの理を諭しよう。いかなるもしいかり聞き分け。これまで長らくで一つ理を運び、未だ一時鮮やかならん、分からん事情中に一つの理であろう。順々暫くの処という。長らくの間、待てとは言うやない。暫くいつ/\、信者運ぶ処、よく諭してくれにゃならん。何故とんと安心ならん処、日々であろう。早くという。早く事情なれど、早いが早いに立たん、遅いが遅いに立たん。大抵尽すであろう中に、何故と言うであろう。これ一つ聞き分けて、発散ならんと言うやない。よく信者に諭して、事情は何時でも許すによって、じいくり暫くという。万事の諭である。長い道すがらなら、どんな道もある、いかなる理もある。早いが早いに立たん、遅いが遅いに立たん。暫くじっくり治めてくれにゃならん。許さんと言うのやないで。許す事情なれど、暫くじいと静めて居るが理という。互い/\諭しやわんならん。許すと言うのやで。重々の道が治まると言うのやで。これだけ諭すによって、よく聞き分けてくれるよう。