明治二十五年九月二十六日
寺田半兵衞これまでの居宅にて商業致し居りし処、職場を新喜多新田へ移し、娘たき孫真之助又コウ三人の者家移り致し、その夜よりコウ真之助両人咳出でしに付願

さあ/\尋ねる処/\、さあ/\一日の事情以て、身の処いかなる事であろう、どういう事であろうとさら/\持たず、よう聞き分け。案じ過ごせば、案じに切りが無い。身上案じる事要らん。一時の処という、一寸にはこれではなあと思う/\、一時暫く不自由な事もあろ、淋ぶしい事もあろ。これはさら/\持たず。どういう道もある。事情から成り、又重なり、事情楽しみとしてある。案じる事要らん。暫く不自由頼り無きと思う処、取り替え治めば治める。一つの理に案じ無き、と諭し置くという。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です