明治二十五年九月五日
本席建家の間数の件に付願

さあ/\だん/\の話を寄せる。日を寄る。理を寄せ理を集めたる処、一時の理を尋ねる。建家と言うて尋ねる。建家先ず一つどういう事がよかろうと、一つ尋ねたら、事情さしづあろうと尋ねる。尋ねるはさしづせにゃなろうまい。どういうさしづ、まあ一時どんな事も仮家という。仮家暫く年限の間、皆仮家。思わく事情、先先の事情及ぼさにゃならん。一寸掛かり始め掛ける、掛かり仮家建ちやという。先ず広くという。広くと言えばどのくらいと察しるも、建家が広くに理が集まるとさしづして置こう。あちらへどうしよう、こちらへどうしよう、何処が不都合、どちらが不便利やとさら/\持たず、仮家は今建てゝ、明日取りてもよう聞き分け。大き一つ広く一つ治めば、どんな事も治めて行く。大層々々重なればどうもならん。楽しみという心以て勇んで一つ始め掛けたら、さしづ通り鮮やか掛かる。一時始める処、どれだけの事せにゃと治めにゃならんというは、十分受け取る。心大層事情思わず出けるだけの事はせにゃならん。又追々の話それ/\これだけの事情談じ何か理を持たず、これだけの建家坪という事情はいかゞなりと許し置こう。許し置くはあたゑという。よう聞き分け。一人一つの心、日々の理を以てあたゑという。日日の処これまで分からん処、それ/\道を固めて成程の理を治めてやらにゃなろうまいと、心置き無う成程の理治めて、建家は平家、二階は要らん。建家は平家にて広くという。広くというは心の理が広くやで。

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