明治二十五年七月十六日
上田ナライト身上の処願
さあ/\尋ねる処/\、幾重も尋ねる/\、幾重の事も尋ねる。さあ日々の処にて難しい事運び、思い前より伝えてある。諭すれど心間違いどうもならん。これだけ運ぶが尽すが、日限通りどうもならん。何が攻める来ると心で思う通りになる。一日の日勤めさしたる心になれば、何も言う事が無い。めん/\心で拵えば何ぼ言うて聞かした処がどうもならん。前々諭したる。一時思い立ちたる処、日々どうであろう、よう聞き分け。何が来る何出る。日々言う事思う事、心で思えば鬼も蛇もいつという、長くという。心で思うだけの理であろう。何かほうと打ち忘れ、いついつという理が無い。心治まろまい。よう聞き分け。頑是無き理であろうまい。頑是無き者ではあろうまい。一時どうもならん。めん/\心で思う理口で出る。何程言うて聞かしても、これまで重々諭し何度諭したる。人間と/\の理も運んであろう。皆めん/\恨み、どれだけのもの遣ろと言うても、逃げて了えばどうもならん。これだけ一つ諭し置こう。楽しみ無くばどうもならん。どうなろか知らん/\。めん/\拵えていずんでならん。楽しみ無くばいずむより無き。よう/\道始まり、先の道を楽しんで、やれ/\身上不足無き者、外へ誰どう、事情に事情拵えるのや。よう聞き、十分伝えてくれるよう。