明治二十五年五月二十二日
増野正兵衞右目下ふち障り願

さあ/\尋ねる。だん/\尋ねる処、身の処、あちらこちら、些か身が迫る。案じ無き/\ばかり思うようになか/\行きやせん。あれもこれも理を兼ね、あちら見ればむさくろしい、こちら見ればむさくろしい。裏から入る、表から入る者もある。事情道無き処、これよう聞き取ってくれ。それ/\聞き取って、いかなる理も分かるで。裏から出る、表から出る。その理を以て入るから見難くい/\。日々の処、これでどうなりこうなり、道思やん穏やか/\一つの理、案じの理があって穏やか一つの理はあろまい。

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