明治二十五年五月十八日
増田亀次郎身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に事情で尋ねる。いかなるもよく聞き分けにゃならん。長々の道という。それ/\だん/\道通りたる処から聞き分け。内々あちら身の障り、こちら障り、どういう事であろう。日々の処皆思う。思うは理や。なれどよう聞き分け。入るもいんねん、寄るもいんねん。日々の処、暮らす処に不自由あるまい。難儀あろまい。なれど身に不自由あれば思う。よう聞き分け。難儀さそう、不自由さそうという理は諭せん。めん/\思わく事情忘れにゃなろまい。先ずいんねんという理は、第一たゞいんねんと言うた分には分からん。そこでこうと言うて、こうと言えば万事治まらにゃならん。たすけ一条もだん/\理がある。よう聞き分けにゃならん中から救ける理を思い、これまで内々皆治まりてある処、よう聞き分け。不足どうである。いんねんという。いんねんというは世上に皆聞くであろ、見るであろ。それ/\いんねん聞き分け。尽しただけは皆治まらにゃなろまい。皆諭する理と、内々の理とある。無くば内々という分かろまい。身に案じる事要らん。あちらこちら障る処聞き分け。内々日々聞き分け。辺所皆聞き分けてたんのう、それ/\理を聞き分け。身上案じ無き理から内々篤と定めてくれるよう。