明治二十五年四月十一日
山沢ミキノ身上はしかのようなもの出来しに付願
さあ/\尋ねる事情/\、小人一条身の処、さあいかなると思う。一時々々一寸始まり掛けや/\。身上に案じは要らん。すうきり案じる事要らん。一寸話し合い、談じ合い。皆々事情万事事情、一寸始まり/\、始まりた処が案じは要らん。心得のため案じる。どういう事、世界道がありて今の道がある。何ぼう話さしづしても、とんと運び難ない。一時世上一つ理、何ぼうでも一日々々理を送り/\、これまで医者薬と言うて話してある。皆道の処掛かり、皆世上の処暇が要る。話聞く。道のため話聞いて、道のため抑えるようなもの。そりゃと言えばそりゃ。それとんとどうもならん。一里の道が十里になる。何ぼうとも分からん。神の道に入れば医者薬要らんという。これ明らかして一つ理吹く。先ずして世上世界の道がどうでもこうでも道がある。そこで苦労でどうもならん、世上通り難くい理に濁りありてはならん。又濁りありても一つ力添えば成りて来る。これ一つ諭し置く。皆一時談じようて。世上曇りては暇が要る。そこで今日の日一日の日、よう聞き分けてくれるよう。