明治二十五年二月十日夜
衆議院選挙に付県会議長中山平八郎よりは今村勤三を、奈良平田郡長よりは玉田金三郎を運動依頼され、一方断る訳に行かざるに付願
さあ/\まあ尋ねる事情/\、一寸には事情は大変と思うやろ。これまで諭したる事情は、年限日柄、重々の理に諭したる。どちらでも事情/\、又一つ尋ね掛けられる、諭し掛けられる事情も一つ、前々運び寄ったる理も一つ、あちらこちらの心である。二つ一つ判然たる事情聞き分け。一旦一つの心の理は精神という。成る一つの理は、今までどちらへどうせい、行く行かんは諭せん。一旦定めた心は、天の理運、一つの理という。
押して、今一段分かり兼ねますから
さあ/\手切り/\、全部手切りやで。さあ/\手切り/\、全部手切りやで。
又押して
さあ/\これ話という、聞かしてくれ。分からんという、さっぱり分からんという。どちらでも同じ事、前々以て定めたる理、こちらこうすればと思うやろ。あちらからこちらから、睨み/\の事情という。こちらこういう理を立てる。一時心の定めは付こうまい。前々一つの心を治め果たした一日の日もあろう。改めて又こちらという。千日と諭したる日限がある。難しいでならんという。前々以て諭したる、前前以て知らしたる。さあ/\これ話という、聞かしてくれ。分からんという、さっぱり分からんという。どちらでも同じ事、前々以て定めたる理、こちらこうすればと思うやろ。あちらからこちらから、睨み/\の事情という。こちらこういう理を立てる。一時心の定めは付こうまい。前々一つの心を治め果たした一日の日もあろう。改めて又こちらという。千日と諭したる日限がある。難しいでならんという。前々以て諭したる、前前以て知らしたる。