明治二十四年十二月二十五日
田中安次郎二十三才目の障り願
さあ/\一時尋ねる第一の事情、尋ねる子供にこれ一つどういう事であろう。内々の処に順と治め。十分尽して居る中に、第一の一つの理いかなると思う。いかなると思う処、どうならばと思う処、順々理運び、何故と一時思うやろう。ほんに難しいと思う。身が難しいやない。内々捨て置く事出けまい。十分尽して居るやろう。よう聞き分け。身上不足なければ、思う事要らん。よう聞き分け。内々事情皆んな事情、他に事情諭す処、いんねん聞き分け。諭す処から、いんねん聞き分け。澄まざる処は、よう/\の道。何でも思わく事情は、いつ/\事情と思てる処、先ず先ず事情という。諭すいんねん事情、内々聞き分け。十分理治めば、どんな難も治まるという。よう聞き分け。内々聞き分けば案じる事は要らん。十分の定めさえすれば、病まず弱らずという。どうであろう。長くは一寸の理と、これ聞き分けるなら、案じる事要らん。これ諭してくれるよう。