明治二十四年十月二十九日
麻植房次郎三十九才身上事情願

さあ/\身上事情尋ねる/\。一時の道では分かろまい。いかなる事と思う。尋ねば軽き事情に諭しよう。身上不足なるはどうであろう。これまで、これ身に不足あれば、どういうものや知らん、いんねんやと言うて来たるだけで分からん。いんねんのさんげは、これまで分かろまい。どういうもので身が不足なるやろ、分かろまい。いんねんも分かろまい。身に不足なる処、理を聞いて心に成程という理がある。これだけ運び、これだけ尽し、身上になあという理持たず、大難小難分かれば、前生さんげい。いんねんというは、世上に映してある。皆神の子、救けにゃならん救からにゃならんが理。をやという理、難儀さそう不自由さそう、隔てる理あるまい。成程の理聞き分けて、理が心にあるなら、案じる事は要らん。これだけ諭してくれるよう。

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