明治二十四年五月十四日
篠田徳三郎三十七才身上願(山城講元)
さあ/\尋ねる事情/\、身の処にて理がありて尋ねる。尋ねるから、理は諭しよう。諭した理は聞き分け。内々それ/\運ぶ処受け取る。一つには前々掛かり一つの理、成程と言うた日がある。長らえて楽しみの理、所にては順々理が運ぶ。内々の処に理が無ければ、何にも思う事無いと言うて、思うは理や。皆んな前々諭してある。身の処に不足なりたかいなあと言う、日々思う事情、どうであろうどうであろうとさんげはすれど、速やかならん。人間世界一つ、人間辺所近くは無い。めんめん理がありて、これを見よ。これを見てたんのう尽す中に、不足ありてたんのうが出けまい。なれど、世上の理を見てたんのう。たんのうの理が誠。誠の理が受け取る。これだけ運んで居るのになあという理、これどうしても退かん。真実運んで通するまで。さあ/\案じてはならんで。案じずして心治め。これだけ聞き分け置かねばならんで。