明治二十四年五月十四日
増田亀次郎小人身上願
さあ/\小人一条事情尋ねる。一つ事情よく聞き分け。どういうものであろうと、内々一つ案じる。事情は一寸の理深きの理を以て分からん。深い理が分かりて一寸の理が分からん。小人たる心得ん。どういうものであろう。身の処にて案じる。案じてはならん。深い理を聞いて案じる。遠く所一つ、近い所一つ、伝える話委してある。尋ねるまでの事であろう。人々事情、めん/\一人軽き理で通ればという理、一つには堪いられん。これ一つ鮮やかなれば、何か分かるであろう。