明治二十四年十二月十二日
山本利三郎身上に付願
さあ/\さあ身上一時尋ねる処、何違うやろう。間違うも心一つの事情。どういう事も、事情見るも聞くも一つの理、事情によって尽し運ぶ。身の内より知らす。何かの事情に諭し置いたる処、今日という道もある。これ一つの事情は第一。万事一つの事情通り難くい、聞き難くい処を見て通してある。見て通りたる処分からんじゃあろうまい。一つの理に止どめ難ないと言う。一つに定め切らにゃこれ事情と言う。づゝないと言うも、夫婦の事情中一つ聞き分けて、これ一つ聞き分け。理を聞き分けて、心の事情を治めにゃなろまい。よく聞き取ってくれるがよい。