明治二十四年十一月二十五日(陰暦十月二十四日)午前一時
刻限御話
さあ/\/\やれ/\、まあ/\どうにもこうにもならんだ。あちらも運ぶ、こちらも運ぶ。どんな運びあるも及び難ない/\。だん/\計り難ない。やれ/\これまで/\どうにもならん。こうなるこうなりた道、よう/\という。その際一つ何事言うも、思うも聞くも三つ/\の理がある。これまで皆諭し置いたる。どんな道山坂通るやら、これまでさしづ、どんと計り難ない。暗がりの道、又だら/\暗がりの中明らかなものは道が付く。面白い。若き時、若き時は無い。未だ/\温味の冷めん時。わしもな一代の話、二代三代よう聞き分け。これから刻限の話、頼り頼りは刻限が頼り。間違った事諭せん。山々話説き諭せん。話々諭し合い、いかなる道も盛ん心という。山坂心に幾度心に無き道を忘れて了う。互い/\知らし合い、互い/\の研究諭し合い道という。明るき程に何程に、軽き諭ではない。