明治二十四年九月二十九日
平野楢蔵願
さあ/\一日の事情、理を以て一つの勤め方、一つの心得、又々それ/\一時成らん処でも一つの理は鮮やかともいう。又一つにはよく聞き取れ。どういう事と思う、自分一つの運び方、又道の運び方。又見る聞く、国々それ/\他の事情、いかなるも理は一つ。深きの諭し、万事順々育てる心ならば、育つ理によりて、曇りとも晴れるともいう。聞かす、聞く、それ/\とも言うなれば、一つの理で道と言えば道、理と言えば理とも言う。内一つの事情は世界。世界は内治めば治まる。皆んな理は一つ、軽き事情もあれば重き事情もある。大き理もあれば小さい理もある。よう聞き分け。軽き小さいであるからという心は、必ずの理に出さぬよう。育てば育つ。これよく聞き分けてくれるよう。