明治二十四年六月三日
寺田半兵衞娘たき二十六才身上願
さあ/\身上尋ねる/\、どういう事であろう。いかなる事尋ねる。身に案じる事は要らん。なれど日々思う。一寸分からんと思う処、この事情というは、どうでもこうでも分かりて来にゃならん。旬々の理があるによって急いてはいかん。前々諭したる、一名一人の事情、諭したる事情、一寸は分かろうまい。長いと言えば長い。一寸暮らす中、一ついつ/\までという事情ある。よう聞き分け。こゝ二年三年経ったなら、速やか思わく事情ある。内々同んなじ事情であるという。どうなりこうなり日々の処、案じてはならん。案じれば案じる理が回る。何程案じたとて、どうでもこうでも通さにゃならん。旬々諭すによって、何にも案じんようして、身の処速やかなればさしづという。身上から尋ね出したら、案じんという事情治めにゃならん。陽気の処、事情以て日々という。これだけ諭すによって。
押して、今日より別席運ばして貰う事情願
さあ/\尋ねる処、席というは十分運んでやるがよい。席は見分け聞き分けと言うて、取次の者に諭したる。何処とは言わん。尽す運ぶ中見分けにゃならん。早く取り次いでくれるがよい。さあ/\尋ねる処、席というは十分運んでやるがよい。席は見分け聞き分けと言うて、取次の者に諭したる。何処とは言わん。尽す運ぶ中見分けにゃならん。早く取り次いでくれるがよい。