明治二十四年五月二十一日
梶本松治郎身上願
さあ/\身上から尋ねる処、尋ねる処どういう事であろうと思う。思う処尋ねにゃ知れまい。尋ねば諭さにゃならん。諭した理は無けにゃなろうまい。話事情諭する。これまでだん/\に諭してある。諭したる通りというは一寸始まってあろう。古き事情に間違いはあろうまい。古き諭したる事情には、いつの事であろうと思い/\の年を取り、古き処の事情に間違いあろうまい。この理から内々聞き分けて、よう事情聞かさにゃならん。内々同じ兄弟、兄弟の中に一寸事情はそのまゝという。尋ねるからはいろ/\の諭しよう。これより先ず話どういう事情、先の話なら内々事情、一寸の処はどうであろうと思う。それ/\万事あちらへ運び、こちらへ運び、とんと楽しみの中に、めん/\心という事情ある。追々の話する。今日一日はあらあらの話、子供々々々々という。引き受けと言うてある処、引き受けというはいつ事やと思う。どうでもこうでも成って来る。先の案じは要ろまい。よう聞き分け。身に一つ又候々々身の障りどうであろう。暫くというであろうとおもくなれど、又候々々今一時話、一つ同じ兄弟、世界も一つの兄弟なれど、このぢば一つというはいんねんから。いんねん集まって、中にいんねん深きいんねん寄り来れば、子供を育て育てる事情、追々考えてよく承知をして、彼処へ出て行てるだけ、あれでこさり親という事情以て治めにゃならん。年々という、重なれば重なる程、世上に理があるによって、身の処にて速やかと言えば、内々事情速やかと言う。事情によったら尋ね出やにゃならんと、一日二日事情に定めてみよう。