明治二十四年五月十日
中山会長御居宅新築の願
さあ/\それ/\心に掛かる/\処、又一つには又談示を以て、一同の心得一つの事情、又さしづを尋ね出る処、普請というは宅という。事情は仮に許す。仮家で許す。中に思わく通りには行かん。場塞げ事掛けという。本普請の旬が来れば、すっきり取り払うて了う。一時に掛かる。これは未だ一寸には行かん。今尋ねる処ほんの仮にして、神妙の事情、何っ処へなりと直せるよう。この心無けりゃ掛かられん。はん/\とも思わず、当分の事掛け一間二間三間、それ/\軽く。さあ/\何時模様。一時旬が来れば一時掛かり掛け。一時すっきりと取り払う。それより始める。あちらへ直しなりと、もう惜しいというような事をせず、所々掛け出してある。もうこれという旬が来たら、一時すっきり取り払うから、ほんの一寸の掛かり、何時でも地所は何処なりと許す。本普請未だ一寸には行かん。何時取りても惜しいとも大層とも思わぬよう。それ/\此処がよかろうと、談示の理を以て又一つ尋ねる。さあ勇んで一つ掛かってくれるがよい。