明治二十四年五月九日夜十一時半頃
刻限御話
さあ/\/\一寸刻限に知らすで/\。どういう事知らすなら、年分の年を知らす知らす。これから珍しい事を言い掛ける。さあ/\これまで/\年という、長い年限の内どういう事も見る、いかなる道も通り来た。早く書き取れ/\。さあ/\道という、道が世界という。これから/\どういう事も一日々々知らす。早く知らさにゃならん。真実話する事出来ん。尋ね/\身の処を知らす。身の内が障る。どうもならん。一日遅れ又遅れ、だん/\遅れる。身の内速やかなれば、何時でも運ぶ。障りあっては入り込んで諭す事が出来ん。席という事情聞き分け。何でも無いと思うて居る。これまで自由という理は幾重にも説いてある。なれど、聞きよう取りように、どんな理聞いても思やん/\。思やんだけではどうもならん。これまで説いて来たる道、危なき道も楽しき道も説いてある。危なき道が頼もしい。頼もしい道が危ない。難しい中に楽しみ無けりゃなろうまい。これまでの道は、さしづの理を以て連れて通りたから、通れた。なれど、めん/\の心の理で通るなら、通りてみよ。又一つ遠くより運んで事情、席々と言うて始め掛けた事情、内々一つ事情はあるまい。世上どんな事言い掛けるともおめ恐れは無い。諭したる道は通らにゃならん。連れて通るから通れる。どれだけ遠くといえど、自由という道は十分付けてある。年が寄って弱って来るという中には、大切や/\と事情は言わにゃなろうまい。大切の事情が分からん。栄耀栄華という理だけで思うように成らん。思うように諭されん。毎日日々事情が近寄る。どんな道が始まるとも何時発しるとも分からん。身上の処、又障り/\分からん/\で。身上も分からん。この話早く諭したいなれど、邪魔になるものがありてどうもならん。運ぶ力の理が無いからどうもならん。何時世上に一つの理のあるも分からんから、談示の話伝えてくれるよう。内々にもいかなるも、たんのう早く治めにゃなろうまい。辺所の処はあという思やん分かろうまい。そこで刻限事情を以て諭し置くという。