明治二十四年四月十六日
中山重吉普請の事に付願
さあ/\尋ねる処/\、尋ねる処の事情というは、聞き取らねば分からん。いかなる事情治まる、だん/\の道であろう。尋ね返やせば諭そ。聞き取らねば分からん。前々尋ね/\返やす、前々に諭したる道であろう。今一時の道でろまい。楽しみといえど、事情聞き分け。細き道は時の楽しみ。この一つの道を悟れよ。前々の道聞いて楽しみ、前々の理を見て楽しみ。前々さしづ取り消し胸は分からん。内々一つ世上には付こうにも付かれん道がある。世上を見てたんのうせねばなろまい。前前に諭したるによって。事情は深き事情、しっかり聞き取りて。