明治二十四年二月二十日(陰暦正月十二日)
本席身上御障りに付願
さあ/\どういう事が始まるやら分からん/\。一寸前々以て知らし置く。どうでも話し置く。どういう事を話し掛けるなら、一つどうでもこうでも話し掛けたら、出さにゃならん、見にゃならん。これまで埋もれて/\、何時出ようと思うても出る事は出来ん。これから年限の事情を知らし置くから、いつの晩何から尋ねた身の内のずつなさ。十分待って居るなれど、埋もれた処、どうでもこうでも出さにゃならん。第一一つまあ/\どうなりこうなりの道は通れるものである。なれど定めた道は難しい。難しい事を言うと思うな。古き事情、だん/\よう/\の道を伝え、もうこれ五箇年という。一つの理に移り掛け。五箇年以前身は迫り、目は見えず、耳は聞こえず。余儀無く事情によって、五年以前の道、難しかったであろう。だんだん案ぜた道、よう/\一寸の道、これからどういう事始める。一年の後というは、一寸の理は見え掛けた。どうもならん。五箇年という一つの理、年が明ける。だんだんの事情も定め掛ける。多くの中、日々の中、談じ掛けた。大半これくらいと、分量を定めた処、大半これくらいという、定木を定めにゃならん。多く/\世上の道、これまで知らん/\という。それ/\いかなるも見え掛け。一つの理も治まり掛け。今年一月古き新しいという。年が更わる、春になる。だん/\出ようじゃないか。世上遠く高い所/\という。十分蔓こって、神の道を潰してみようか。大抵の思やん取次事情、又それ/\一つの心、だん/\国々国々それ/\一時に見せる。これまでだん/\聞いて居れど何ぞいなあ、と言う。あれ何である。あちらから印を持って出る処、まち/\の印を持って出る。一年お陰、切り無しお陰。どちらの事情、所が変わったなあと、ほのか年々お陰。まあ/\何でも彼でも潰そう、取り払うと思えども、神一条の道は目に見えんものを払う。一寸払うても後へちゃんと理が坐ってある。これまで案じる者が多てならなんだ。中には、どうでもこうでも今一時の心を定められん。どうでもこうでも細々の道を運んだか、よく/\思うてみよ。僅かの間、それから世界びっしゃり潰してから、今の事情三年千日とも諭してある。もう僅かの日や。何でも彼でも及ぼさにゃならん。又十の内三点四点通る処の道、深く聞けば深く諭そう。一時思うても何にもならん。遠くにもよらん、近くにもよらん。長い間えぐい道は通らん。美味い甘い道は通ろうと思うても、事情理によって通れん。何名何人あるまい。多くの中、たゞ一人より始まり、又、それより遅れて了たらどうもならん。刻限事情を以て話し掛ける。分からん事は尋ねるよう。皆それ/\存命中の心で通れば、それだけの道を見せよう。さあ/\しっかり筆に書き取って、皆々にも伝えくれるよう。