明治二十四年一月二十七日夜九時
刻限
さあ/\今一寸尋ねる処、だん/\の話をしてある。だん/\伝えて治まり掛けたる処、それから順序一寸治まりた。どうしても一時に治められん。もうこれどんな事も十分に説き聞かした。世上の処、何とも分からん。ばら/\になって、心配掛けた日柄は僅かにて、十分の道を付けようと思うて掛かりて、世上から何でも彼でも、打ち潰そうと思うて居る。危うい処も働き来た。あんな所によう理が有ったなあと言う。とても潰すに潰されん。もう/\潰れる理は無いと言えば、もう/\十分と思うやろう。なれどそこに一つ聞きよう取りよう、神の道、上の道、一寸言えば同じ。事情の道とは世上の道、神の道は胸の道。世上の道はどんな事して居ても、目にさえ見えねば通りて行ける。なれど胸の道は、皆身に掛かる。道に二つある、世上の道、胸の道。世上の道には、どんな穴が有るやら知れん、又剣が有るやら知れん。神の道は、胸三寸の道であるから、通ろうと思うても通れん。これさえ十分説き聞かせば、どんな事も皆治まる。前々の処にさしづ、内々事情、親族の事情を以て尋ね出よ、と諭したる。今まではどんな道も通して来た。一つにはどんな日もありた。又一つには三十年以来掛かり掛けた勤場所。なか/\の事情であった。親族事情には分かりゃせん。世上には皆親子兄弟と言うて、親族と言うても、兄弟何にも隔てる理は無い。どれだけ内々事情、親族事情と言うても、聞いて居るやろう、見て居るやろう、言うて居るやろう。三点三つ立て合い事情、しっかり親族事情治めてくれるよう。