明治二十四年一月八日
梅谷たね身上障りに付、又小人たか及びとみゑ以上三名の願
さあ/\前々以て事情諭したる。一人家内、大きい、小さい、だん/\事情に心得ん。どういう事である。尋ねる事情聞き分け。年に取って一つの事情諭し置く。吉き今度の年という。案じ/\の年じゃなあという。この二つの事情悟って、一つにはっと思う。吉いと思う。はっと思う理を聞け。晴天という、曇るという。晴れるが晴天。人間事情、大き小さい事情、理は一つで治めてある。この理すうきりというはいかん。悪いという、案じる年吉い。たゞ一つの心に治まれば結構という。応法の理、一つの治めよう、一寸に行けやせん。思うように成らん。何にも/\成らんのやないで。十分に成ってある。どうしてあるで。家内それ/\伝え。頼もしい心を定め。どうして一つの道は通り難くい。通り難くい道を通れば、後々良き道という。