明治二十三年七月五日
東保太郎三十九才身上願
さあ/\たゞ一つ一時事情尋ねる。身の処心得ん、運ぶ事情、事情あって運び難ない。それ/\尽したる中道の中、どういう事であろ。大抵尽す。どういう事めんめん思う/\内々思う心を、さしづ思う。たゞめん/\運ぶ事情々々理、鮮やか身上事情分かり難ない。運ぶ尽す思う処、十分に受け取る。身の処十分諭し、どんな事も諭し、これだけ事情運んで、どういうものと、心に持たずして、身上不足なって楽しみあろまい。速やかならんから尋ねる。何が間違うてある。事情諭し出来難ない。身の処不足、事情たんのう出来ん。前々中同し人間、救からにゃならん、救けにゃならん。自由ならん。身の不足なって、たんのうは出来んなれど、たんのうより受け取る理は無い。尽す理は十分受け取る。身の不足中に一寸間違い、同し人間辺所いかなる事情聞き取るなら、どんな事情もあろ。これから事情難しように思う。難しい事はない。どれだけ尽して居る。難しいは、前々の事、古き覚える処は、思うであろう。思い出せんは、前々事情である。案じる事は要らん。速やかなって運ばにゃならん、運ばさゝにゃならん。これをよう聞き取ってくれ。