明治二十三年八月二十二日
増野正兵衞歯障り小人道興機嫌悪しくに付伺
さあ/\小人の事情尋ね出る、めん/\事情尋ね出る、どういう事情尋ね出る。先ず/\日々の事情心一つの理、万事一つの心使い、日々尽す処は受け取る/\。受け取る中に一つ世上、世界万事一つの心/\。どういう事情ある。よう聞き分け。広く場所/\、一寸十分、一寸治まり/\運んだ事情、よう事情聞き、いかなる一寸の事情始め掛けたる処、どんな所へも入り込んである/\。夜々刻限知らそう。又一つ十分分かる分からん事情、第一事情失う計り難ない。先ず刻限の事情話置いたる。今一時世界どんな所、善い事悪い事も洗い切る。どういう事であろうと思う。案じてならん。一日の日心勇む。どんな事も見える。どんな日一時に成ったかと長らえての事情、長らえて話。刻限の理は違わん。夜々話十のものなら七つ、後三つ分からん。先ず/\一寸出越したる、一寸案じる、案じにゃならん。定かならん。一寸やって来ようか。危なき事情危なき事情ある。この道危なき道は無い。内々の事情、小人心一つの事情、よう事情こそ尋ねてくれた。案じる事は要らん。
尋ね事情/\、身上大丈夫、道も大丈夫。案じる事は要らんで。
又、日々取扱いの事に付、気付けて行く事に談示致して宜しきものにや伺
日々の処、めん/\心に受け取る。一つの事である。どれから見ても治め難くいもの、随分たすけ一条/\。事情さえ日々心を計り、十人寄れば十人の心、日々の処難しい。十人の心一人の心、一つすきやか一つ談じ合い、一つこれはどうである、古き事情、古き事情分からん処は、その日の事でも知らそう。随分穏やかに持って通るなら穏やかという。