明治二十三年六月三十日(陰暦五月十四日)午後十一時
本席御身上願

さあ/\身上と言うて、身上尋ねてくれるは、事情身が迫って今日の一日と言うて居られんように成る。無理仕事々々々々、尋ねばさしづはして居るなれど、もう一つどんと迫ったら通り難くい。何ぼ近くやと言うても、足場が無くば道は通る事は出来ん。いんねんという事情という、どうなりこうなりこれまで皆んな固まったもの。これだけどれだけの事、目の前にあっても風の具合でどうもならん。切なみの事情を以て尋ねる/\。尋ね出ば長くのさしづをしてある。更わる/\何かの処もいろ/\のさしづ、どんなさしづもしてある。前々さしづ、これと/\決算してみれば皆分かる。皆写してあるやろう、纏めてあるやろう。なれど失うて了うようなもの。同じ事で同じ事をして居る。何でもこれから尋ねせねば、未だ/\事情が運べん。だん/\身が迫る。尋ねて/\日々の聞きようで、互い/\それまでに行かん。これだけこうしたらよう聞き分け。未だ大きいようで小さいものや。もうこれだけではどの位のものと思う。大きいものちいとよう/\とすればよじ/\する。こんな事ではどうもならん。たすけ場所、又たすけ場所と言う。成る者はする。日日屈託の無い者は皆する。一文の取り替わせはどんな者でもするで。そこでよう聞いて置け。些かの人がたんのうして、大きい事でも知らぬ事はたんのうは出来ん。何一つ運んだともこれだけこうした、どうしたといえども何にもならん。まあ商法をするには散らしをあちらこちらへ配ばる。成るたけ一つの印を揚げる。世界事情でも分かる。たすけ場所という。幾年の中に数無い。早く救けてやってくれ。遅くなっては救けたのやないで。心を定めて。少しの者ではどうもならん。

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