明治二十三年四月二十三日(陰暦三月五日)九時二十分
本席御身上の御障り伺
さあ/\/\話掛ける。何か一条、一時さあ/\あちらこちら、仮普請話までやないで。知らするのやないで。古き門を潰すという心がいかんで。古き門一時、第一の門じゃろう。潰すという心がいかんで。仮普請外々の処、思わくにするがよい。潰すという心が違うで。これよう聞き分け。有難き並大抵な事で出来たではない。それから/\心が出る心は出せんで。俄かに明日から煮炊きする所やで。明日から取り掛かるのやで。所は今までのあの所、仮々の仮、暫くの処は仮、むさくろしいてむさくろしいてならん。あれさえ取り払うてくれたら、すっきりむさくろしい所はすうきり、古き所だけすっきり取り払い、組んだかと思えば、仮々と言えば仮やで。何時取り払うやら分からん。そこですっきり取り払い、明日の日から取り掛かれ。
押して、元の煮炊場所取払いの事願
さあ/\煮炊場所急くで。一時あれをざっとにして、一時急くやで。あれを早く早く。明日の日からも取り払い、いつまで言うて居たとてどうもならん。むさくろしい所から取り払え。さあ/\煮炊場所急くで。一時あれをざっとにして、一時急くやで。あれを早く早く。明日の日からも取り払い、いつまで言うて居たとてどうもならん。むさくろしい所から取り払え。
同日、裏の稲納屋取払うて裏の東側へ持って行く事願
さあ/\その所は十分広くと言うてある。何時なりと心通りするがよい。さあ/\その所は十分広くと言うてある。何時なりと心通りするがよい。
同日、西側足達の地所の境へ塀を御許しの願
さあ/\まあ一仕切り/\、仮家事情どうせこうせ言わん。当分の処、皆思やんの処、今度生涯の理が治まって、本普請まで仮家の処、軽く普請してその時/\、それでよい/\。年代記な事は要らんで。さあ/\むさくろしい所は取り払え。身の障る処は一つもありゃせんで。さあ/\まあ一仕切り/\、仮家事情どうせこうせ言わん。当分の処、皆思やんの処、今度生涯の理が治まって、本普請まで仮家の処、軽く普請してその時/\、それでよい/\。年代記な事は要らんで。さあ/\むさくろしい所は取り払え。身の障る処は一つもありゃせんで。