明治二十二年二月十六日
田中光次郎二十七才(備中国小田郡有田村真明組周旋方)
さあ/\だん/\の席をし、又々の席をし、生涯一日の席をする。席にて一つの理を聞かそ。人間という、身の内神よりかしもの・かりもの、心一つが我がもの。どんな理も皆んな受け取る。皆んな受け取る中に、たった一つ自由自在の理を聞き分け。常々誠一つという。誠というは、細い長いもの。誠一つが世界成程と言う。成程の者と言う、成程の人と言う。内々誠一つ理を聞き分け。又一つには第一という。若き至り家業第一互い/\の孝心これ聞かそ。一つの心に定め。又一つには、互い扶け合いという、誠の心が互い扶け合い。人を救けるという、救かるという。誠の理が救かる、救ける。これより先々たすけ一条こうのうの理を渡し置く。あしきはらいたすけたまへ天理王命、と、三遍唱え又三遍々々々三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ/\。