明治二十二年十一月二十七日
山沢サヨの障りに付伺
さあ/\何かの処、よく聞き取れ。小人々々身の障り、何が違う、何処が違うと思やんするが理であろう。身の処より、さあ/\道という道なら、いかなる事情、内内事情を改めるなら、一時速やか。真を定めるなら、速やかという。聞き難くい処の理もあろう。人情人間の理、一時一つの道が分かりたる、一時なる道は、世界応法、何も一つの理や。一時一つの理を以て、一つ旬。これも道、これも理、何も彼も一で一つの理。さあ/\治まるも一つ、治まらんも一つの心。早く発散胸の発散する事情、早く聞き取れよ/\。さあ/\分かろまい/\。どう言うも、言うも一つの道、聞くも一つの道、どういう事もこういう事も、一時一つの心、何よの事も自由。身の処より幾重思やん。よく聞き取れ/\。