明治三十年九月十七日
田中松二郎次男福太郎身上願

さあ/\尋ねる事情/\、どうも身上に心得ん、事情尋ねる。まあ身上心得ん事情尋ねる内にも、これ容易ならん道通りて、一つ事情容易ならん道、又一時一つ事情にては身上という。いかな事思う。日々である/\。よう聞き取りて内々しっかり定め。よう聞き分け。日々暮らす中、めん/\中、不自由は無い。不自由は無い理はあれど、身上不自由。よう聞き分け。これだけ尽す中、身上不足と思わぬよう、言わぬよう。皆いんねん事情諭す事情、他に諭す事情に、為す事情、内々に一つ定めにゃならん。身上一時堪えられんと思うなれど、事情によって、成程に事情なあ、あるは一つ事情、何ぼ多分あれど、身上不足あれば何の楽しみも無い。よう聞き取れ。人間一代、一代限りならどうならん。内々それ/\何代も取りてある。これ聞き取りて、心に一つ鮮やか楽しんでくれるがよい。

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