明治二十九年十月九日
前田喜四郎四十六才身上願(五条支教会長)

さあ/\事情以て尋ねる処、身上どうも長らえて不足なる。どういう事であろう思う処、前々諭してある一つの理と言う。将来諭しある一つの理という。又さしづ変わりてあろか尋ねる。一度のさしづは将来のさしづ。一度の印無ければ、どういう事という理で、これは利益がなあ印がなあ、見にゃならん。又一つ長らえてどう言うてもならん。一時諭してある。諭してある処、頼り無いものや/\必ず思わず、たんのうさしてくれ。何をしたんぞいなあと思わず、道に一つこれは一寸も思わんよう。人間という、一代と思うからどうもならん。よう聞き分けてたんのう。たんのうはなか/\出けやせん。なれど前々聞き分けてたんのう。身上不足ありてたんのう出けやせん。なれどたんのうはいんねんの諭し、前々の一つの理これさんげえと言う。長々切なみありてたんのう出けやせん。なれど、よう聞き分けばたんのう出ける。皆互い/\聞き合わせ問い合わせ。あちらこちらこの理聞き分け。いんねん為すいんねん日々理ありゃこそ尋ねる。あちらもこちらも尋ねるは道の理である。又いんねん為すいんねん聞き分け。成る成らんの理聞き分け。そのたんのうは前生いんねんのさんげえと言う。続いて聞かそ。皆んな続いて一つの話になろ。いんねんという、いんねんのたんのうというは、成ろうと言うて成らるものやない。成ろまいと言うて成りて来る。この理聞き分けば出ける。一代と思うから頼り無い。頼り無いとは必ず持たず、道ならこそ道がありゃこそ。遠く所あちら変わりこちら変わり尋ね、だん/\運んでくれる。これ道の理かとたんのう。又世界事情明らか道通りて、よく話してくれるよう/\。

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