明治二十四年九月一日
瀧井忠次郎五十九才身上願(香川県大内郡町田)
さあ/\事情尋ねる/\。事情は一つという。どうも一つ事情、いつまでどうでもならん/\事情の理を尋ねる。銘々尋ねる身上理があれば、いかなると思う中に、たゞ一人という理がある。よう聞き分け。すうきりという。遠く事情にはだん/\一つには始め掛けるというがある。遠く事情から何にも無き事情一つ多くの中一人というある。この事情難しい。善き事すればどう悪しき事すればどう、順序である。大変事情という、一寸に分かり難ない。めん/\不足ある。これだけの道をこれだけ多く中に、身上という理、内々家内持たず、難しい事せいとは言うわん。通れとはいつでも言わん。一人々々人々の心という理がある。成らん事一時にどうと言う事出けん。なれど、成らんさかいにと言うても、じいとして居る事出けん。心に沸く理い聞き取りて発散。善き事一つあれば、集まる。そこで難しい。これから先々変わる変わらん、一つあろまい。なれど、言葉の理難しい道もあろう。心一つによって集まる。先々暗くうっとしい。うっとしいではあろまい。一人には大変なりゃ大変に留まる。成らん道は通れと言わん。成るよ行くよ一つには、一つにはいんねん諭すであろう。それから内々定めてくれ。しっかり言葉で諭す。何がどうこれはどう、これは言えん。一人心という理がある。一つ押して諭して置くという。これだけ運んで居る、これだけ尽して居る中に、どうという理。さあ/\同じ人間同じ理という。この理を分かってくれるよう。