明治三十三年四月十日
田代兵蔵五十九才身上願(河原町部内水口支教会理事)
さあ/\尋ねる事情/\、身上一つ/\いかなる事情であろうと尋ねる。事情いかなる事情一つ、心発散、理も発散。それ/\も心々鮮やか。今一時身上迫る。よう一つ事情諭するによって、よく聞き分け。万事の処、内々それ/\の心楽しんで、これまで長らえての中、道という一つの理というは、何にも無駄の理にはなりゃせん。心という理末代の理に受け取りてある。後々も思やんせい。放って置こうにも放って置けん、消そうにも消されん。天の一つの理にある。消すに消されん。先という、後という、放って置かれん。これより楽しみはあろうまい。身の処不自由なる処、たんのうせい。どうしてこうして他から放って置かんが、この道という。長らくの道通りてくれた。順序の理に道を諭して、楽しましてくれ。後々何にも案じる事要らん。さあ/\身も緩かしい/\。早くこれを諭してくれるよう。