明治二十四年五月二十二日
増野いと右の手痛み俄かに腫物出来しに付伺
さあ/\尋ねる、身上一条から尋ねる。どういう事であろうと思う。何か違うてある。何が間違うてあると思案は要らん。前々から諭してある。尋ねる事情から、事情気に掛かる。治まろうまい。内々と言えば遠く隔つ。何でも治まり事情急ぐ。身の障り付いて不思議と思う。事情は早くに一つ心を定め。つい/\ではどうもならん。余儀無く事情、一つ急ぐから、つい/\追々の事情にしては、こんな事と思わんならん。内々という、遠く内々よく聞き分け。これという、身に障りあってこうであったと話伝え、十分の理も治まる。めん/\もどうむならん、言い/\通ればいかなるもどうしようこうしよう要らん。早く治めてくれるよう。めん/\事情彼処からもどう、寄せてある事情払わにゃならん。真実中なら事情知らし置くによって。
押して、早くという事情は左官高見宇市の縁談の事でありますや
さあ/\違うで/\/\、それは違うで。内々と言うてある。遠く/\と言うてある。しっかりと定めて、違うてはどうもならん。遠く心に掛かる。掛かる理というは、早くに治めて、遥々あちら/\と言うて、年を取れたる者にも、早く十分安心さして、治めてやらねばならん。さあ/\違うで/\/\、それは違うで。内々と言うてある。遠く/\と言うてある。しっかりと定めて、違うてはどうもならん。遠く心に掛かる。掛かる理というは、早くに治めて、遥々あちら/\と言うて、年を取れたる者にも、早く十分安心さして、治めてやらねばならん。