明治三十三年一月二十七日
伊東宇三郎三十一才身上願(湖東支教会阿仁出張所理事)
さあ/\尋ねる事情/\、身上の一つ事情尋ねる。さあ/\いかなる事と思うやろ。さあ/\身の障りと言うて皆話する。身の障りの諭したる。たゞ言葉の理で遁る、救かるというは、よう聞いて居る。さあ/\道のため世界のため日々運ぶ処日々受け取りある。たゞ人間というは、何とも無くば何とも思うまい。身上不足なる。年というは、未だ/\盛りと思う中、身上こういう事と悔やむやない。よう聞き分け。幾つ何十というは、理無くしては、たゞ幾つ何十何才と言うだけ。尽した理は末代。一代と思うから、こんな事という理が出る。よう聞き分け。身上の処一時どうとは無い。なれど、余程大層。なれど、内々の心尽してこんな事の事情世上から何と思うと、更々持たず、諭す事情、いんねん事情皆諭す。又めん/\諭す同じ中という。皆知らず/\の道、何も道の処から運び掛けたんであろ。道の心末代という理に持つがよい。尽し損にはならん、必ず運び損にはならん。末代一つ内々事情、これだけ身の悩み世上何と思う。同じ神の子供、難儀さそう不自由さそう理は有るか無いか。聞き分け。世上何と言う理治めてみよ。同じ理なら、内々に居てこうとすれば、結構と。成らん中一つ/\治め替えるが、一つさんげいである。一時難しいと思わず、心楽しましてやるがよい。