明治二十三年八月四日
増野正兵衞朝をびやつとめを済ませてから、身が何となくしんどくなりし故、宅で休み、暫くして起きたるが腹が下り、その後速やかおたすけを頂きしも、案じの事も無きやと、いろ/\思案すれども、分かり兼ねるに付伺
さあ/\尋ねる。心に掛けるでない。身の処心得ん、どういう事、こういう事、心に掛ける事は要らん。万事事情大層速やか改め。いかなる処、掛かり/\一寸にだん/\掛かれば治まる。未だ/\後々掛かるやら分からん。万事治めて、身上尋ねる事情、一つさしづ聞いて置け。これからどんな事情に掛かるやら知れん。どういう所から、どんな事を言うて来るとも分からん。日々の処、運び掛けるや知れん。これまで仮普請々々々、どうやらこうやら、先ず/\治めて十分に受け取る。これからぼつ/\大変、前々心に掛け、どういう理を説くやら知れん。道を変える。道を変えると言えば案じる。案じる事は無い。変わり来る。どうでも/\心を治めてくれるなら、どんなに成るやら知れん。
同時、増野いとの身上に付、これまで不自由々々々はこうのうの理とも、いろ/\理を諭し頂き、その通り伝えたなれど、とかく間違うた事ばかり申しますが、これは家内の心に委せ、思うようにさせた方が宜しう御座りますや願
さあ/\一つ尋ねる/\。どういう事情、どういう心どういう理がよかろう。何程判然、速やか日々に思うであろう。いかなる事情、速やか事情、速やか一寸の掛かり、心だけ一つ諭しよう。一時大層なれども、一つ前々諭したる、旬々の事情、一名一人々々々々の事情、後々事情掛かる。一つの理を楽しませ。住家狭く、いついつの理でない。順序一つ楽しませ。さあ/\一つ尋ねる/\。どういう事情、どういう心どういう理がよかろう。何程判然、速やか日々に思うであろう。いかなる事情、速やか事情、速やか一寸の掛かり、心だけ一つ諭しよう。一時大層なれども、一つ前々諭したる、旬々の事情、一名一人々々々々の事情、後々事情掛かる。一つの理を楽しませ。住家狭く、いついつの理でない。順序一つ楽しませ。
同時押して、桝井伊三郎普請に付、日々談示致し居りますが、この普請に談じ合うて、心を添えて行く処御知らせ下さるのでありますや伺
さあ/\一名一人、旬々諭し、後々話掛け、内々たんのうさして楽しませ。話掛け又々話する。さあ/\一名一人、旬々諭し、後々話掛け、内々たんのうさして楽しませ。話掛け又々話する。