「仕事は祈り」ハサミと心を磨き続けて半世紀―現代の名工が語る生涯現役の生き方

皆さんは、毎日の仕事にどんな心持ちで向き合っていますか?「自分の一歩が、誰かの喜びにつながる」。そんな願いを込めて、半世紀以上もハサミを研ぎ続けてきた一人の職人がいます。

今回は、卓越した技術と誠実な信仰心で「現代の名工」にも選ばれた、研師・根矢二郎さん(76歳)の生き方をご紹介します。技術を磨くことは、心を磨くこと。その言葉の真意を紐解いてみましょう。

父の背中から学んだ「朝起き、正直、働き」

理容師や美容師が使うハサミを専門に研ぐ「研師」として活動する根矢さん。その原点は、19歳から同行したお父様との日々にあります。各地の理髪店を回り、黙々とハサミを研ぐお父様の姿は、まさに天理教の教えである「朝起き、正直、働き」を体現するものだったといいます。

「いまの私があるのは、父が『人の役に立ちたい』との心で徳積みをしてくれたおかげ。体が元気な限り現場に立ち、多くの人に喜んでもらうことが、父への恩返しであり、親神様にも喜んでもらえると信じている」

技術習得の先にある「徳積み」の心

一流の職人たちを相手に満足してもらう技術を身につけるまでには、20年という長い年月がかかりました。平成17年には研磨工として初の「現代の名工」に選ばれ、平成21年には「黄綬褒章」を受章。現在も年間1000人以上から依頼が絶えません。

根矢さんは、受け継いだ技術を3代目の息子さんに伝えながら、今日も現場へ足を運びます。「人の役に立ちたい」という純粋な思いこそが、技術以上の価値を生み出しているのかもしれません。仕事の大小にかかわらず、日々の行いが誰かのためになる――そんな信仰のあり方を、私たちも生活の中で大切にしていきたいですね。

根矢さんのこれまでの歩みや、職人としての哲学について、詳しくは以下のリンクから元記事をご覧ください。

元記事(ハサミと心を磨いて半世紀 “生涯現役”の現代の名工 根矢二郎さん – ヒューマンてんり人 | 天理時報オンライン)はこちら