皆さんは、周りの人とのコミュニケーションで「うまく伝わっていないな」と感じたり、誰かの成長のペースに戸惑ったりしたことはありませんか?
今回は、リハビリテーションの専門医であり、西北分教会の教人でもある永吉美砂子先生の連載記事をご紹介します。知的障害を伴わない発達障害を持つ方々との関わりを通じて見えてきた、「適切な工夫」が持つ可能性について一緒に考えてみましょう。
「みんなでカレー作り」から生まれた小さな奇跡
永吉先生は長年、発達障害を持つ方々の自立支援プログラムに取り組まれてきました。印象的なエピソードの一つに、調理実習での出来事があります。
スタッフが「ジャガイモをひと口大に切って」と伝えた際、その曖昧さがうまく伝わらず困惑するメンバーがいました。しかし、「2センチ×3センチくらい」と具体的に伝えると、メンバーたちは定規を取り出し、正確に切り始めたのです。2回目にはもう定規を使わなくても、彼らは驚くほど上手に食材を扱えるようになっていました。
一人ひとりが多彩な才能を秘めていること、そして“適切な工夫”さえあれば、与えられた役割を立派に遂行できることを教わったからです。
成長を信じて待つという「たすけ合い」
発達障害のある方は、定型発達の方よりも成長に時間を要することがあります。しかし、それは「できない」のではなく「プロセスが違う」だけなのです。
生活の中でのちょっとした工夫や習慣化、そして周囲がその人の成長を辛抱強く信じて待つ姿勢。この二つが合わさったとき、ご本人は驚くほど生きやすくなり、社会の中で自分らしく輝き始めます。実際にプログラムの参加者の多くが、現在では就労し、自立した生活を送っているといいます。
未来への第一歩を応援するために
一人ひとりの個性を認め、寄り添うこと。それは、教えに学ぶ私たちにとって、日常の「たすけ合い」のヒントになるはずです。彼らが持つ真摯な姿勢が社会でさらに活かされるよう、私たちも「適切な工夫」を考え、お互いの個性を大切にしていきたいですね。
より詳しい内容は、ぜひ元記事でお読みください。
元記事(“適切な工夫”の重要性 – 未来への第一歩 3 | 天理時報オンライン)はこちら

